随分寒くなった小雨の降る夕方、息子と一緒にスーパーまで歩いた。道すがら、息子がの僕アイディアを話して良いかと聞く。勿論だと言うと、7歳の彼は、「もし人は死んだら…」と話し始めた。 もし人は死んで天国に行けたなら、天国には大王の間があって、生き返りたい時その大王の間に行くのだと言う。大王の後ろには沢山のドアがあって、次になりたいモノの描かれたドアに入るのだそうだ。その中で魔法にかけられて新しいカラダを作ってもらえる。それが終わるとその先にあるドアを出る。すると其処は透明なエレベーターで地上へと続いているのだそうだ。降りる間に自分も透明になって次の生命として宿るのだとか。 親バカながら、素晴らしい思想だと感心させられつつ 「トーヴェンは生まれ変わったら何になりたいの?」と訊ねてみた。返ってきた答えは「凄く強い忍者か変身の上手な狐。」彼の世界では、時空も次元も越えられるらしい。 心を温められた会話だった。 「幸せ=死合わせ」な時間をいただいた。